大きくなった坊やへ!

2023/01/20

前回(1/13)のブログで、全寮制600名の企業内学園(工業高校相当)について紹介しました。
生徒たちと勉強・部活・生活を共有していく中で出合った詩があります。
「大きくなった坊やへ」というアメリカ(作者不詳)の詩です。
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    「大きくなった坊やへ」
昼間はとても忙しくて
「遊んで!」というあなたと遊ぶ時間がなかった
つきあってあげられなかった
あなたの服を洗い つくろい ごはんを作った
なのにあなたが絵本を持ってきて
「いっしょに読もう!」というと
いつも いつも「あとでね」と…
夜には ふとんにしっかりくるみ 電気を消して
ドアまで 抜き足 差し足
あと少し 一緒にいてあげればよかった
人生は短く 時は駆け足で過ぎていき
子どもは すぐに大きくなるのだから
気がつけば かたわらに もう子どもの姿はなく
打ち明けてくれる大事な秘密もない
絵本は捨てられ お休みのキスも お祈りの言葉も
みんな過ぎ去りし 昔のこと
あんなに忙しく働いたこの手も
今はじっと動かず 毎日が長くてからっぽ
あの頃に戻れたら あの頃あなたが
「いっしょにしよう!」といった遊びが
今できたら…
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この詩の「坊や」は、すべての年代に読み替えることができます。
全寮制学園で、私が最も大切にしていたことは、
「生徒たちが持ってきた絵本=相談ごと」です。
「絵本」の中には「打ち明けてくれる大事な秘密」があったのです。
この「絵本」は、何があっても後回しにせず、一緒に読みました。
「何かあったらすぐに対応する」「今を大切にする」という志は、
当時の生徒たちだけではなく、CASAの今にも通じています。

小沼 好宏

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