CASAには、「ニピピ」という基本ルールがあります。
「あいさつはニコッ!くつはピタッ!かたづけはピカッ!」の赤字3文字をとって名づけました。CASAに来た時には、最初に利用カードに名前・日付・来た時刻&帰る予定時刻を記入しスタッフに手渡しします。この時に、相手の目を見て笑顔で挨拶をします。次にくつをそろえること。これを教えるのは先輩の子どもたちの役目です。今では下の写真のように、くつは見事にピタッと並んでいます。かたづけのピカッについては、まだ道半ばです。
「ニピピ」を守れなかったり何かいたずらをした時には「こらぁ~、出禁だ!」と𠮟ります。小学校低学年の時からCASAによく来てくれているIちゃんという中1の女の子がいます。「こらぁ~、出禁だ!」をもらった数の多さは1位を争いますが、翌日には「おっちゃん、遊びに来たよぅ~」とニコッと笑顔で現れます。
このIちゃんが、芸能活動を始め、先週、約1週間の舞台にデビューしました。出演者は9人、90分の舞台です。セリフの数も半端ではありません。歌やダンスも入っています。先輩たちに交じってのIちゃんの演技は、初々しさも残しながら見事でした。舞台終了後、CASAに遊びに来てくれたIちゃん、「もう心臓バクバク、緊張したぁ~」そうですが、観ていたこちらも緊張しました。Iちゃんの「出禁」をもらっても「すぐに立ち直る・めげない回復力?」は、これからの芸能活動さらには人生において大いにプラスになることでしょう。
子どもたちにはそれぞれの持ち味があります。
各々の持ち味を活かしながら輝いて欲しいと願っています。
小沼 好宏