あいさつの極意

2023/04/13

 今週は新1年生がピカピカのランドセルを背負って笑顔で通学してくれています。進級した子どもたちは、それぞれの学年らしさが漂っているのが不思議です。7年前CASA私道前で「朝のあいさつ」を始めた当初は「おはよう!」と声をかけても、返事を返してくれる子どもたちは半分もいませんでした。「知らない人に声をかけられても返事をしてはいけない」という教育を受けていたのでしょう。それが今では、数十メートル前から「おはようございま~す!」と元気な声と笑顔で、走ってきてくれます。CASAが地域で受け入れられ、認められている証拠だとうれしく感じています。

 私が都立高校の民間人校長として、最初に始めたことの1つが「朝のあいさつ」でした。校門から30mほど入った所で生徒たちを毎朝迎えました。初めのうちは視線を合わせなかったり、あいさつの言葉が出てこなかった生徒たちが日に日に変わっていきました。その様子を、保護者の方々が発行していた広報誌に掲載していただいた文章が残っていました。
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      49歩のワクワク・ドキドキ空間
校門から生徒が姿を現す。今朝はどんな表情を見せてくれるのだろう?
私は少し離れた定位置に立って635名の生徒たちを迎える。
今年の4月、校長になって最初に始めた「朝のあいさつ」である。
私の定位置は、校門から49歩。生徒たちがこの空間を私に向かって進んでくる。
49歩の空間は、各生徒の表情・動作を確認するのに必要なのだ。
かける言葉は「おはよう!」の一言だが、生徒ごとに「おはよう!」に込める
感触・色合い・エネルギーは異なる。
当初は頭を使って考えていたが、最近では心が自然に反応してくれる。
4月には、視線を合わせない生徒も多かった。
それが今では、生徒の純真な眼差しが私を求めて来る。
その眼差しがまぶし過ぎ、こちらがドキドキしてしまう。
あいさつと共に、笑顔もあふれてきた。
若者たちと同じ空間にいるだけでワクワクする。
今朝も彼ら・彼女らを祝福するかのように、朝日が真っすぐ差し込んでいる。
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 「あいさつ」と「笑顔」は、人間関係を築くためのキッカケを作ってくれます。あいさつの極意は、「あ」→「あかるく」、「い」→「いつも」、「さ」→「さきに」、「つ」→「つづける」ことだそうです。

小沼 好宏









 

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