「おっちゃん、大変だ!」と言いながら、子どもたちが私の後頭部をスマホで撮って見せてくれました。なるほど、大変です! 後頭部がかなり薄いのです。同じ頃「小沼さん、大変だ!」と、自宅斜め向かいのマンション4階に住む友人が知らせてくれました。「お宅の松の木の上にカラスが巣を作ってるよ。今朝、カラスがハンガーをくわえて飛んできたよ」と。「後頭部」も「松の木の上」も自分では見えないのでプロにお願いすることにしました。
まずは自分の髪の毛。いつもお世話になっている床屋さんに、「子どもが後頭部の写真を撮って見せてくれたけど、かなりヤバい。バッサリ切ってというほど残ってないけど、プロの技でボリュームあるようにカットしてね」と何とも無理なお願いをしました。さすがはプロ! それなりにカットしてくれました。カットした日の放課後、遊びに来てくれた子どもたちが「おっちゃん、髪の毛切ったよね」と言ってくれたので、ビフォーアフターの差は、認知してもらえたようです。
松の木は自宅玄関前に立っていますが、ここ2~3年、毎年お世話になっている植木屋さんに電話しても呼び出し音はするものの反応はなく、松の木は伸び放題になっていたのです。60才代後半の植木屋さんなので健康を心配しつつ、今回は、別の植木屋さん3社に連絡し、見積もりをしてもらいました。「①根元からバッサリと伐採する」「②下から4~5本の枝を残して上は伐採し、残った枝は剪定する」「③カッコよく剪定だけする」の3案の相談をしたのですが、見積額は3万円~20万円とその差にビックリ! その中で、「松の木にとっては4月はもう暑いので、バッサリ伐採し過ぎると、松の木が死んでしまうかもしれません。上の方はバッサリ切って、少し余裕をもって枝を残し、切った幹には薬を塗るのがよいと思います」と、一番わかりやすい説明で、松の木のことも心配してくれた一番若いと思われるイケメンの植木屋さんに②案でお願いしました。
何かを解決する時には、①まずは見たくないもの・見えないものを、見えるようにすることが大切です。②その上で、それをどう解決するかを考えてください。③そして自分だけで解決できない時には、他の人に相談し、協力してもらうことも必要です。バッサリと切った松の木のビフォーアフターの写真を載せておきます。松の木はスマートになりました。私の髪の毛の写真は遠慮しておきます。
小沼 好宏