今日から5月。1ヵ月が過ぎ、毎朝笑顔であいさつしてくれる新1年生たちも学校に慣れてきたようです。そんな中で、今朝、新1年生を学校へ送った帰りのお母さんとお話ししました。「学校にも少しずつ慣れてきて、朝、家から素直に出ることもができるようになってきたのですが…。ゴールデンウイークでお休みが続くと、また嫌がるようになってしまわないかと心配です」とのこと。笑顔であいさつしてくれる裏にある気持ちまでは、なかなか読み切れないものです。お母さんとは、「あせらずに!」という意見で一致しました。
最近、子どもたちと「ストレングス(=Strength・強み)カード」というツールを使って、自分と友人の良いところを見つけるゲームをやっています。「ストレングスカード」とは、「キャリア開発研究所」の竹田知子さんが企画・製作したツールで、1枚のカードに「肯定的な言葉」とそれに合った「優しい絵」が描いてあります。全部で48枚ありますが、どのカードにも「肯定的な言葉」が書いてあります。様々な使い方がありますが、まずは初歩的に自分にあてはまるカード選びから始めています。次に友人に選んでもらうと自分では気づかなかった長所・持ち味が見つかったりします。
貧困や病に苦しむ人々の救済に生涯をささげノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサの言葉があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どんな人に会っても、まずその人のなかにある
美しいものを見るようにしています。
この人のなかで、
いちばん素晴らしいものはなんだろう?
そこから始めようとしています。
そうすると、
かならず美しいところが見つかって、
私はその人を愛することができるようになって、
それが愛の始まりとなります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「愛の反対は無関心」というマザー・テレサの言葉は有名ですが、彼女は常に相手を、それも「相手の中にある美しいもの」を見ようとしていたことがわかります。朝のあいさつでも、単にあいさつするだけではなく「子ども一人ひとりの中にある美しいもの」を、CASAに来てくれる子どもたちについても、子どもたちと一緒に「一人ひとりの中にある美しいもの」を見るように努めたいと思います。
「ストレングスカード」の写真を載せておきます。カードの詳細については、また機会をみつけてお知らせします。
小沼 好宏