先週、小学3年生がトカゲを捕まえました。「トカちゃんと名前をつけて飼おう!」という意見が多く、水槽で飼育を始めました。CASAには「ワイワイ部活」という活動があり、複数人が「何かやりたい!」となれば、部活や委員会として活動を始められるのです。さっそくJ君とY君がリーダーとなり、「トカゲ飼育委員会」を立ち上げました。1週間ほど様子を見ていたのですが、トカちゃんのお世話はあまり積極的には行われなかったので、「命は大切だから、トカゲを逃がして自然の中で観察しよう!」とみんなで話し合い、「トカゲ観察委員会」に名称変更しました。
わずか数日ですが、子どもたちが生き物に接する機会を持てたことはよい経験になりました。まずは、「トカゲのトカちゃん」と名付けたのですが、みんなで調べたところカナヘビでした。トカゲもカナヘビも「爬虫類」の「有隣目(うろこがある仲間)」というグループで、足(四肢)があるものをトカゲ類、足がないものをヘビ類として区別するそうです。カナヘビはヘビという名前がついているのですが、足があるのでトカゲなのです。では、なぜカナヘビと呼ばれるかというと、腹側が金色に見えるので「金蛇(かなへび)」という説や、親しみを込めて「愛蛇(かなへび)」という説があります。
また、トカゲとカナヘビを見分けるポイントは、鱗(うろこ)の光沢と尻尾の長さだと知ることができました。トカゲは、鱗に光沢感があり・光りがあたるとツヤツヤして見え、尻尾は胴体の長さと同じくらいです。カナヘビは、鱗がザラザラした感じで・光があたってもツヤ感はなく、尻尾は胴体の2倍くらいあります。この差を知った上で、今回、捕まえた生き物は何だったのか? それはカナヘビだったのです。実は今朝、逃がした生き物が日向ぼっこをしている姿を写真に撮りました。鱗がザラザラしていて、尻尾が長いのです。
実は、CASAには3年前にも「トカゲ飼育委員会」がありました。そのリーダーだったR君は、今、中学2年生。彼はトカゲの世話をよくしてくれました。暑い夏には、イカダを作って水槽に浮かべ、その上にトカゲを乗せて、水遊びなどもさせてあげていました。数日前にCASAに顔をだしてくれたので、「今年もトカゲ飼育委員会が始まったけど、1週間で逃がしてトカゲ観察委員会になったよ」と話しました。R君はイカダの上のトカゲの写真を懐かしそうに眺めていました。これからも、CASAの「ワイワイ部活」が、子どもたちに小さな経験や思い出を作ってくれることでしょう。
「今朝のカナヘビ」と「イカダに乗るトカゲ」の写真を載せておきます。
小沼 好宏