「お盆」が終わりました。「お盆」の期間は、地域差はありますが8月13日~16日が全国的には一般的なようです。8月13日がお盆入り、14・15日がお中日、16日がお盆明けです。ご先祖を自宅にお迎えし・お送りする行事ですが、近年は「お盆」を挟んでその前後に有給休暇を足して「お盆休み」として、故郷へ帰省あるいはレジャーを楽しむケースが多いですね。
2年前に
「お盆玉」という言葉を初めて知りました。当時中1だったRちゃんから「夏休みに田舎に行って、おじいちゃん・おばあちゃんからお盆玉をもらったよ」との報告がありました。「えっ、お盆玉?」と聞き返すと、「そうだよ。夏休みに田舎に行くといつももらってるよ」とのこと。彼女のご両親の故郷は新潟県で、私の母の故郷と同じなのですが、私は「お盆玉」という言葉に出会ったことがありませんでした。
調べてみると、
「お盆玉」という名称が登場したのは2010年だそうです。江戸時代から故郷へ帰る奉公人に、衣服や下駄を「お盆小遣い」として渡す習慣がありました。この習慣が、その後、子どもにお小遣いをあげる習慣へと変化し、今の「お盆玉の原型」となりました。私も夏休みに田舎へ帰ると、祖父母や親戚からお小遣いをもらっていました。そして2010年に山梨県に本社のあるマルアイという紙製品を製造販売する会社が、
「お盆玉」という造語を商標登録の上、夏の風物詩をデザインしたポチ袋を販売し、さらに2014年からは全国の郵便局で「お盆玉ポチ袋」が販売され、広まって行ったそうです。
「お盆休み」をいろいろな所で過ごした子どもたちが、お土産話を持ってCASAに戻り始めています。一方、「お盆玉」を教えてくれたRちゃんは、今、中3の受験生。この夏は、遊びを少々がまんして、CASAで勉強に励んでいます。その他にも、「お盆休み」の間も、CASAで思い思いに過ごしている子どもたちがいます。記録破りの暑さをもたらした夏が、過ぎて行こうとしています。「お盆玉ポチ袋」の写真を載せておきます。
小沼 好宏