虹は7色?

2023/08/22

CASAの私道のキバナコスモスは今が満開です。緑色の葉と黄色の花のベルトが、約30m真っすぐに伸びています。ここにチョウチョ、バッタ、トンボ、セミなどが遊びに来てくれます。これに合わせて、小さな子どもたちも虫取り網と虫かごを持って集まって来てくれます。黄色を眺めていると、不思議と幸せな気持ち・前向きな気分になります。そもそも黄色は、太陽・光・花などを連想させ、元気・明るさの象徴でポジティブな意味合いがあるそうです。少々古くなりますが、高倉健さん主演の「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」(1977年)のラストシーンを思い出します。網走刑務所で刑期を終えた主人公(高倉健さん)を、奥さん(倍賞千恵子さん)が自宅の庭に黄色いハンカチを掲げ迎えるシーンです。幾多の黄色いハンカチが風にたなびき、主人公を迎えます。黄色いハンカチは、幸せと愛のシンボルなっています。一方、黄色信号があるように、黄色には「注意」を呼びかける意味もあります。

ここ数日、急な激しい雷雨に襲われます。雷雨の後に空を見上げると、虹がかかっていました。日本では、「虹は七色」と言われ定着しています。しかし、アメリカやイギリスでは6色、ドイツや中国では5色、東南アジアの多くの国では4色、台湾では3色、南アジアの一部や沖縄では2色が一般的だそうです。色は微妙で、個人の感覚によって見え方に差があるはずですが、「虹は7色」と言われると「そんなもんだろう」と思ってしまいます。では、「虹の7色は何色?」と問われると私は迷います。赤・橙・黄色・緑・青・藍・紫の7色です。また、日本では「虹を見ると幸せの兆候」と感じますが、国によっては「不幸の始まりなので指さしてはいけない」との教えもあるそうです。

このように私たちは、何となく教えられていること、何となくみんなが言っていることを何の疑いもなく正しいと思い込んでいることがたくさんあります。それを「常識」と呼んだりもしています。CASAでは、常に「それホント?」の視野・視座・視点を忘れずに、疑問があれば議論する・調べる・そして何よりも体験することを大切にしようと考えています。

キバナコスモスと少年、セミ取りの少女、キバナコスモスとモンキチョウの3枚の写真を載せておきます。

小沼 好宏






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