毎週月曜日、ご近所にお住いのMさん(女性)が、CASAに
「絵を描いたハガキ(絵手紙)」を届けてくれます。これを玄関横の壁に飾るとちょっとした
「ミニ・ギャラリー」のようです(写真あり)。近くの公園、道端で見かけた花々が主役ですが、写生にもお出かけになるとのこと。毎週7~8枚届けてくださるので、1日に1枚のペースで描いていることになります。これも継続する力で頭が下がります。CASAの私道では「季節の風景」を提供していますが、玄関にも「四季の花々」が色鮮やかに咲いています。
Mさんのご厚意で、「絵手紙用ハガキ」は気に入ったものがあれば持ち帰り自由なので、CASAに来る子どもたちは、このハガキをいただいて今夏もおじいちゃん・おばあちゃんに、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」を書いて送りました。とても喜んでくださったそうです。スマホで画像も簡単に遅れる時代ですが、子どもたちには「ハガキ・手紙」を書いて送る喜びを体感して欲しいと願います。
「世界一短い手紙」をご存知ですか?「?」と「!」が、やり取りした中身だそうです。どんなやり取りをした手紙でしょうか?ある作家が出版社に送った手紙には「?」と記され、その返信には「!」と記されていました。1862年、フランスの文豪ビクトル・ユーゴ―が17年の歳月をかけて書き上げた不朽の名作「レ・ミゼラブル(ああ無常)」が出版されました。ユーゴ―は、本の売れ行き・反響が気にかかり出版社に「?」という手紙を送りました。「?=売れ行きはどんな感じ?」という意味ですが、言葉をいろいろ書くよりも、ユーゴ―の胸の内を表した見事な表現です。これに対し、出版社の返信がとても粋だと思います。「!=ビックリするくらい売れ行き好調!」を一文字で返しました。何とも味のあるやり取りで、ここに「世界一短い手紙」が完成しました。前提として、意思の疎通がなければ手紙として成立しなかったでしょう。
おまけです。「?」や「!」は、どのようにしてできたのでしょうか?「?」は物事を考える時に人が頭をかしげている姿を、「!」は人がつまずいてビックリしている姿を表しているという説があります。
小沼 好宏