今朝は9月最後の登校日でした。CASA私道入口で「毎朝のあいさつ」をしていると、花壇の中から虫の鳴き声が聞こえました。子どもたちが近づくと鳴き声はやみ、離れるとまた合唱を始めます。自然と童謡「虫の声」を口ずさんでいました。私が正確に覚えていたのは「まつむしのチンチロリン」と「すずむしのリンリン」でしたが、小学3年生のJ君は「くつわむしはガチャガチャだよ」と教えてくれました。みなさんはちゃんと覚えていますか?子どもたちを見送った後、調べてみました。「虫の声」の歌詞は次の通りです。
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虫の声
1.あれ
まつむしが 鳴いている
チンチロチンチロ チンチロリン
あれ
すずむしも 鳴きだした
リンリンリンリン リインリン
秋のよながを 鳴きとおす
ああ おもしろい 虫の声
2.キリキリキリキリ
こおりぎや
ガチャガチャガチャガチャ
くつわむし
あとから
うまおい おいついて
チョンチョンチョンチョン スイッチョン
秋のよながを 鳴きとおす
ああ おもしろい 虫の声
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記録破りの暑い夏がまだ続いていますが、虫の鳴き声など自然界では秋色も進んでいます。今日のブログの題名
「蟄虫坏戸」は
「むし かくれて とを とざす」と読みます。季節の名称「二十四節気・七十二候」で9月28日~10月2日を表す言葉です。「春から夏にかけて活動していた虫たちが土の中にもぐって冬ごもりの支度に入る頃」という意味です。「二十四節気」とは日付と季節の関係を明確にするために考案された指標で、1年を24に区分しそれぞれの季節を表す名称です。今は「秋分」で9月23日の「秋分の日」~10月7日頃です。「七十二候」は「二十四節気」をそれぞれ3分割し72に分けて気象の動きや動植物の変化を知らせるものです。「蟄虫坏戸」は「秋分」を3分割した真ん中にあたります。いわゆる「暦の上」では、今日は「虫たちが土にもぐって冬ごもりの支度に入る頃」なのですが、今年の暑さは「七十二候」とは合致しませんね。地球の温暖化を実感します。春夏秋冬という「四季」すら無くなりつつあります。そんな時だからこそ、日本の四季の「風流・雅」を子どもたちに伝えたいと考えています。CASAの「いろいろルーム」のテーブルの真ん中には、「二十四節気・七十二候」の解説図(写真あり)が置いてあります。季節の変わり目に子どもたちとチェックしています。今日はもう1つ「中秋の名月」です。日が暮れたら子どもたちと空を見上げてみようと思います。
小沼 好宏