10月に入り急に季節が進んだように感じます。「秋も次第に深まり、だんだんと肌寒さを感じる今日この頃ですが、保護者の皆様におかれましてはいかがおすごしでしょうか」という言葉で始まる「発表会開催の案内文書」を中学生が見せてくれました。先週、今週とCASAの近くにある2つの中学校では「合唱コンクール」が開催されました。今日(10/14・土)は小学校で「体育発表会」が、来週は「文化発表会(舞台発表)」が中学校で開催されます。まさに
「発表会の秋」が進行中です。コロナ禍でこれらの発表会や運動会など、ここ数年、人が集まるイベントは全て中止・縮小されてきた中、嬉しい兆しです。
中学生たちの「合唱コンクール」の話題で、ほほえましい青春の話を聞きました。コンクールは各クラス対抗で、合唱の指揮者はクラスメートが務めるのですが、「指揮者の顔を見られない」というのです。Yちゃんは「指揮者の○○君のこと、大好きだから恥ずかしくて見られない」と。Rちゃんは「指揮者の△△さんのこと、大嫌いだから見ない」と。Nちゃんは「指揮者のこと見ても、指揮と歌をどう合わせていいかわからないから見てもしょうがない」と。三者三様の意見でおもしろい! 「指揮者を見ない」という結果は同じでも、その理由・考えは全く違うのです。「合唱コンクール」前の1週間は、それぞれのクラスで早朝練習と放課後練習がありましたが、「クラスがなかなかまとまらない!」などの悩みごとのオンパレード。これらを克服しつつ、本番は近くのコンサートホールで全てのクラスの合唱を鑑賞し合い、金賞と銀賞のクラスの合唱は「さすが!」と納得したそうです。結果も大切ですが、その過程でいろいろ衝突し、悩み、相談、克服して行くを繰り返す
悩み多い青春を経験していました。
今日の小学校の「体育発表会」は、各学年とも競技は「ダンス」と「徒競走」のみ。まだ「運動会」は開催できず、ダンスをメインにした「体育発表会」なのだそうです。お弁当もなく、「体育発表会」は午前中で終了です。「朝のあいさつ」でも「玉入れとか大玉転がしとか、もっといろいろなことをやりたいよ」という声が多く聞こえました。
来週の中学校の「文化発表会(舞台発表)」も、「今年度は全学年が会場で参観することとしましたが、保護者の皆様の参観は、発表生徒の保護者のみとさせていただきます」という制約があるようです。まだまだ本当のコロナからの脱却には至っていないようです。ここ数日、コロナではなくインフルエンザの生徒も増えているそうです。
制約のない本当の
「青春って、すごく密なので」(8/6のブログ、仙台育英高校の野球部監督須江さんの言葉)という経験を子どもたちに早くさせてあげたいと祈ります。
小沼 好宏