今日から師走。先日(11/26・日)、練馬区の中で地域福祉活動をしている団体・仲間をつなぐことを目的とした「第4回 地域福祉活動報告会 ねりWakka2023」が開催されました。スローガンは「地域とつながろう!」。主催は「ねりWakka2023実行委員会」と「練馬区社会福祉協議会」、後援は「練馬区協働推進課」でした。当日は15団体からの報告があり、急な真冬のような寒さと小雨にもかかわらず会場の多くの人たちの熱気で寒さも吹き飛ぶ感じでした。
この中で
、「CASAワイワイ!」について、インタビューをしていただく機会を得ました。質問の1つに「活動を始めたきっかけは?」というものがあり、次のように答えました。
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1番大きかったのは、「母の遺言」です。「この家は社会の役に立つことに使ってね!」というものでした。母は長年、この家で「保育ママ」をしていました。
母が旅立った時、私は55才で「今後の人生について考えるタイミング」でした。55才以降もビジネスマンとして頑張っていくのか、違う選択肢があるのかを考えました。その時に、会社の中に「社員の身分のまま、ボランティア活動に従事できる制度」があり選択しました。実はこの制度は、私が人事部にいた時に制度設計にたずさわり、10年以上経ってやっと日の目をみたものなので愛着もありました。
この頃、練馬区が主催する「パワーアップカレッジねりま」とも出会い、ボランティアの勉強もしました。これらが重なり合って活動を始めました。
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時間の制約もあり、このように答えたのですが、帰ってきて改めて考えました。
直接の原因は「母の遺言」でしたが、1番大きかったのは、少年・青年時代を過ごした「環境・経験」だと気づきました。母は「保育ママ」をしていましたが、加えて父は実家の庭に事務所を建て「貿易の仕事」をしていました。そのため実家には、いつも多くの人たちが出入りしていたのです。「ただいま!」と帰ってくると、いつも複数の「お帰り!」の声が迎えてくれました。時には夕刻に台所で、子どもを迎えに来たお母さんと母が、深刻に話し込んでいるシルエットを鮮明に覚えています。今でいう「カウンセリング」でしょう。父の事務所を訪ねて来るビシッと決まった大人たちとも出会い、会話をしました。「カッコいいなぁ~」と憧れました。実家は、駅から徒歩3分・商店街の一角にあるので、お店のおじさん・おばさんからも「お帰り! 今日も何かいいことあったかい?」などと声を掛けられ、育ってきました。「地域」に育ててもらったのです。これらの「環境・経験」が知らず知らず身についたのでしょう。今振り返ってみると、人事部にいた時に、「社員のキャリアパス」「男女雇用機会均等法」「企業の社会的貢献」「障碍者雇用」などを考えるベースになっていました。
改めて思うのです。CASAは単なる「子どもたちの居場所」ではなく、「若者飛翔の場・成長の場」となりたいと。それは私自身が経験したことがベースにあります。いずれにしても、「インタビュー」をしていただき新たな発見がありました。「ねりWakka」での新たな出会いもありました。これらをこれからの活動にも活かしたいと。
小沼 好宏