今日は「海の日」。東京では、「命にかかわるような暑い日」と「梅雨空」が交互にやってくる感じがします。今朝の産経新聞に、
「学校プール廃止 広がる」との記事が載っていました。確かに「毎朝のあいさつ」をしていても、プール用具は持っているものの、「今日はプールできるかな?」と迷いながら通学していく子を多く見かけます。水温、気温が低いと当然プールの授業は中止ですが、暑すぎても中止になることが多いようです。
記事には次のように書かれていました。
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天候影響 授業調整で教師の負担大
老朽化 改築か新設で費用2億円
小中学校の水泳の授業が変わりつつある。施設の老朽化や教師の負担を
考慮し、自前のプールを所有している学校が年を追って減少している。
スポーツ庁によると、全国の小中学校に設置されている屋外プールの
数は令和3年度は21,607ヵ所で25年前と比べると6,000ヵ所減少した。
東京都葛飾区によると、学校プールの廃止が進む背景には大きく2つの
要因がある。まずは天候だ。水泳の授業は、梅雨から気温が高まる6~
9月に行われる場合が多い。遮るものが何もない学校の屋外プールは、
雨や日差しの影響を受けやすい。計画していた授業が思うように進まず、
教員は授業補填する調整作業に追われ、過重労働にもつながっている。
もう1つは施設の老朽化だ。葛飾区内の各学校のプールは建設から
すでに60年以上が経過しているとし、「プールを改築か新設する場合
には約2億円は必要」とする。
学校でのプール授業を廃止し、学校外にあるフィットネスクラブなどの
民間施設で専門の指導員に授業を委ねる学校が増加している。授業後の
アンケートでは、回答した児童の半数以上が「今後もフィットネスクラ
ブで授業をしたい」と答えた。「学校にプールがある方がいい」という
回答は7.8%にとどまった。
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全文ではありませんが、上記のような記事でした。いろいろな意見があり難しいのでしょうが、何らかの見直しが必要なタイミングのように思います。子どもたちの話を聞くと、「先生たちは忙し過ぎるよ。いつもドタバタしてる感じでゆっくり話せないよ」とのこと。そのために「ゆっくり話すデー」を作っている学校もあるそうです。何だか本末転倒のように感じます。削減できることは削減し、「本当の教育とは何か?」をとりもどすことをぜひ考えて欲しいものです。
小沼 好宏