「ジージジジジジー」「ミーンミンミンミンミー」「オーシツクツク」「チーーーーー」「カナカナカナカナ」と
「セミの鳴き声」は「夏の風物詩」の1つです。7月になりCASAそばの大きな公園の木々で聞こえ始めたセミの声が、次第に小さな公園でも聞こえるようになり、今では住宅地の木々からも聞こえるようになりました。CASA周辺で聞こえる鳴き声は、この5つです。セミが鳴くのは、オスがメスに対して鳴くことで求愛しているそうです。鳴くことでオスはメスに自分の存在を知らせ、鳴き声を聞いたメスがオスの所に移動します。メスは鳴きません。
「ジージジジジジー」はアブラゼミ。「ジー」と鳴き始め20秒ほど大きな声で鳴き続け、尻つぼみに鳴き終わります。その声が油を炒める時の音に似ているのが名前の由来と言われています(羽が油紙に似ているからとの説もあり)。「ミーンミンミンミンミー」はミンミンゼミ。「オーシツクツク」はツクツクボウシ。2つとも名前と鳴き声が一致しています。「チーーーーー」はニイニイゼミ。そして「カナカナカナカナ」はヒグラシ、「日を暮れさせるセミ」としてその名がついたと言われています。
また、鳴く時間帯にも差があるそうです。アブラゼミは、朝5:30~6:30頃まで鳴き、いったん鳴かなくなって11時頃から18時頃まで鳴いています。ミンミンゼミは、気温が高くなる昼間、9時~15:30頃まで鳴いています。ツクツクボウシは、朝6時頃~夕方18時頃まで一日中鳴いています。その中でも10時~11時と17時~18時頃によく鳴きます。ニイニイゼミは、日の出直前の4:15頃から鳴き始め、日没後も真っ暗になるまで一日中鳴いています。そしてヒグラシは、夜明け前に鳴き始め、日の出とともにいったん鳴かなくなります。そして夕刻近く17時頃から再び鳴き始めます。それぞれの
「セミの鳴き声」は、夏の時間の移ろいと関係しているのです。
子どもの頃、真夏の暑い昼下がり、
「セミの鳴き声」の大合唱の中、セミ採りに夢中になった思い出があります。そして夕刻にヒグラシの「カナカナカナカナ」という鳴き声を聞くと、急に寂しさに襲われたものです。さらに夏休みも中盤から終盤に差し掛かった頃には、「あ~、夏休みももう終わりかぁ~。宿題もやらなくちゃ…」と物悲しい気分になりました。CASAに集う子どもたちも、そろそろそんな気分になって来たようです。8/7には「立秋」も過ぎましたが、まだまだ猛暑の日々が続いている今夏です。
小沼 好宏