CASAの裏庭の運動空間には、ハンモックブランコ、ターザンロープ、トランポリン、縄ばしご、吊り輪などがあり、子どもたちに人気です。もともとここには、何本かの木がありましたが、柿の木だけを残して運動空間を作りました。柿の木は、高さ2.5m程度の小さな木ですが、毎年、30個ほどのかわいい柿が実ります。小さい実ですが、結構甘く、毎秋、楽しみにしています。小鳥たちも柿の所在を知っているようで、小鳥たちと秋の味を分け合っています。
今年も実ったのですが、同時に枝が折れているのを見つけました。
「いつの間にか骨折」です。CASAの母体である私の実家がこの地に居を構えてから60年以上ですが、記憶を掘り起こすと幼少の頃から柿の木はあったように思います。ということは、この柿の木もそこそこの樹齢なのです。もともと柿の木は折れやすいそうですが、樹齢を重ねもろくなっていたのでしょう。
折れている枝を最初に見つけた時、わが身を振り返りました。CASAをオープンして今年で10年目。この間に、私の身体も
「いつの間にか骨折」のような状態なのでしょう。約5cm身長が縮みました。一方、子どもたちはスクスクと成長し、中学生・高校生男子は身長180cm、女子は170cm位の子どももいます。私の目線より下に頭があったのに、ある日目線が並んだと思ったら、あっという間に見上げるようになってしまったというのが実感です。
身長だけでなく、内面も含め日々成長していく子どもたち。そんな彼ら・彼女らの成長を間近に実感しながら、もう少し秋が進ん頃、秋空の下で柿の実をかじりながら青春真っただ中の話を聴けることを楽しみにしています。
今日の柿の木と折れた枝の写真を載せておきます。
小沼 好宏