風の子・火の子

2024/11/18

週明けの今朝、気温は急降下、明日からさらに下がるとの予報です。通学途上の子どもたちの服装も冬モードに、重ね着にウィンドブレーカーという子どもたちが目立ちました。中にはマフラーや手袋の子もいました。一方で、薄い長袖シャツ1枚に半ズボンの元気な子もいました。季節の大きな変わり目で、服装には個人差が大きいようです。

「朝のあいさつ」で小学3・4年生と話している時に、「子どもは風の子、大人は火の子」と言ってみたのですが、「大人は火の子」の部分を子どもたちはほとんど知らない様子でした。「子どもは寒さに負けずに外で元気に遊び、大人は寒さに弱くて火のそばを離れないという意味のことわざだよ」と説明しましたが、あまりピンとこない様子でした。確かに私の中でも「火の子」とは、火鉢や焚火に手をかざすイメージで、昭和の子どもたちの生活には実在していましたが、今の生活の中には全く見られなくなっています。子どもたちには「火の子」が具体的にイメージできなかったのでしょう。かつて「毎朝、乾布摩擦をして、元気に冬を過ごす!」というような保育園・幼稚園が話題になったことがありましたが、最近ではほとんど聞かなくなりました。時代の流れを実感した朝になりました。

物事を具体的にイメージできる力は大切です。そのベースは経験なので、子どもたちにはいろいろな経験を積んで欲しいと願っています。CASAでは、「ある図形を見てその図形が何に見えるか具体的なモノを100個上げてみよう!」、「今日の空の雲は何に見えるか? 順番に言ってみよう!」などのゲームを楽しんだりしています。初めはなかなか思いつかないのですが、慣れてくるとイメージする力はどんどんアップしていきます。

小沼 好宏

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