あの富士をごらん

2024/12/02

CASAは、東京23区の西の端の練馬区に、練馬区の中でも西の端に位置する南大泉にあります。ここ数日、晴天が続いているので富士山がくっきりと望めます。近くに近所の人が名づけた俗称「富士見坂」という小さな坂があります。長さ20m、高低差3m程の坂ですが、その真ん中に立つと、真正面に富士山が住宅の屋根上に浮かび上がります。海外旅行客に人気の「コンビニ富士山」(静岡県)のように大きくはないのですが、小さいながらもとても美しい形です。今年の富士山の初冠雪は、11月7日で1894年の統計開始以降の130年間で最も遅い記録でしたが、1週間前からは白い帽子を被った富士山が見えます

富士山を見るととても幸せな気分になります。思わず手を合わせ拝みたくなります。その時に、思わず口にする歌詞があります。CASA近くの大泉第二小学校の校歌「この空をごらん」です。小学生の時にも、日常生活・学校生活にピッタリの歌詞だなと感じていた記憶があります。それ以上に、年を重ねた今になってみると何とも心に沁みるのです。近所の小学校仲間ともそんな話をよくしています。卒業してから知ってビックリ! 作詞は「まど みちお」さんなのです。「ぞうさん」「一年生になったら」など、誰でもが知っている童謡を作詞しています。「この空をごらん」の歌詞は以下の通りです。
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この空を ごらん
むさしのの
畑(はた)と林を つつんだ空を
ああ、 気持ちが明るくはれわたる
希望が いずみのようにわく
大泉、大泉、大泉第二小学校

あの富士を ごらん
またきょうも
遠くぼくらを 見守る富士を
ああ、 心がしぜんにあたたまる
みんなと なかよくしたくなる
大泉、大泉、大泉第二小学校

この麦を ごらん
冬じゅうを
雪にうもれて へいきな麦を
ああ、 からだに力がわいてくる
やろうよ なんでもやりぬこう
大泉、大泉、大泉第二小学校
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2番の歌詞に「あの富士をごらん」と富士山が登場するのです。「遠くぼくらを見守る富士を」と富士山が子どもたちを見守ってくれているのです。すると「心がしぜんとあたたまる みんなとなかよくしたくなる」のです。1番の「畑と林と空」の風景は、今でも「練馬区の農のある風景」として残っています。3番の「麦」は今ではほとんど見られなくなってしまいましたが、私が小学生の頃は学校の周りは麦畑でした。きっと、誰にも好きな風景があり、誰にも好きな歌があることでしょう。そんな風景や歌を大切にしたいと思います。

なお、まどみちおさんは、1909年(明治42年)6月生まれ、2014年(平成26年)2月に104才という長寿でお亡くなりになりました。「この空をごらん」は1961年(昭和36年)に制定されました。その時に、おそらく生徒に配られたのでしょう。校歌の楽譜がセピア色になって残っていました。その写真を載せておきます。「富士見坂」からスマホカメラで撮って富士山は、残念ながら小さ過ぎたので載せませんでした。

小沼 好宏













 

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