筆箱の中を覗くと…

2025/02/03

子どもたちと「朝のあいさつ」をしていると、いろいろな「助けて~ぇ!」が起こります。先週、「宿題やらなきゃ」と小6のN君が、CASA私道入口に並べてあるイスに漢字ノートを広げて始めました。筆箱を開くと6本並んでいる鉛筆の芯が、みんな丸まっています。「おっちゃん、鉛筆削りを貸して!」とN君。CASAから鉛筆削りを持って来て削り始めると、前を通りかけた子どもたちが、「俺も」「私も」と集まってきました。1台では足りないので、CASAの鉛筆削り3台総動員で、鉛筆削り大会のようになりました。「朝のあいさつ」では、転んだ子のひざにはバンソウコウ、鼻の出た子にはティッシュ、図工で使う袋や新聞紙を忘れた子には袋や新聞紙、算数の分度器やコンパス、体育の縄跳び、さらには忘れ物を取りに行く子のランドセル置き場、時には「トイレを貸して!」などいろいろな「助けて~ぇ!」があってにぎやかです。

CASAの活動には「ワイワイ学校」もあるので、子どもたちが勉強にも来てくれます。その子たちの筆箱を覗くと、いろいろな景色が見えます。小1から小6までの子どもたちが背の高さ順にキチンと整列しているような筆箱、背の高い小6の子どもたちだけ並んでいるような筆箱、その逆にちびっ子たちが多い筆箱、さらにはみんなでワイワイ遊んでいてゴチャゴチャな筆箱などなど。中学生になると、学校でのシャープペン使用が許され、色とりどりのシャープペンが登場します。蛍光色のペンやかわいいシール類なども仲間入りします。さらに女子中高生の筆箱は、まるでぬいぐるみのようなふわふわした大きな筆箱が人気のようです。

CASAの基本ルールは「ニピピ」呼んでいます。具体的には、「あいさつはコッ!」「くつはタッ!」「かたづけはカッ!」です。「あいさつ」「そろえる」「かたづける」という「行動」を続けているとそれが「習慣」となり、必ずよい変化が現れると信じています。CASAに来てくれる子どもたちは、「ニピピ」を「習慣」として少しずつ身につけてくれますが、今回の「鉛筆削り貸して!」を通じて「筆箱の中もそろえる」をルールに入れようかなぁと思ったりしています。

長野県の円福寺の住職であった藤本幸邦さんの「はきものをそろえる」という詩をご紹介します。
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      「はきものをそろえる」
    はきものをそろえると 心もそろう
    心がそろうと はきものもそろう
    ぬぐときに そろえておくと
    はくときに 心がみだれない
    だれかが みだしておいたら
    だまって そろえておいてあげよう
    そうすればきっと
    世界中の人の心も そろうでしょう
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今日は二十四節気の「立春」ですが、また寒波がやって来ました。北国の大雪が心配です。「春」を心待ちにしています。

小沼 好宏



 

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